きれのはな

ごあいさつ

きれのはな はじめに 「きれのはな」の基本は、日本の四季をなぞりながら、その中にある心を映し出すことです。愛らしさや美しさだけでなく心にそっと寄り添うような、柔らかな色とかたちを大切にしています。
細やかな凹凸(しぼ)が特徴の一越(ひとこし)ちりめんの生地に和の伝統色を再現し、やさしい和の世界を表現しました。数ミリ単位の技術が求められる小さな「きれのはな」の商品は、一つ一つがどれも繊細な手作り品で奥行きある趣を感じさせてくれます。世界にひとつとして同じものはない、ぬくもりあふれる商品をお届けしたいと思っております。
きれのはな 一越ちりめんのお話
古都の歴史を持つ京都では、伝統の技や品を今も大切に守っています。
京都・丹後地方で何百年以上も昔から伝えられてきた「ちりめん」もそのひとつ。西陣織や友禅染とともに、きものの町を代表する優雅なる織物です。独特の凹凸になめらかな手触り、ちりめんが伝えるやさしい風合いは、きものに、風呂敷に、と装いの日本文化を形づくってきました。そして母から娘へときものが受け継がれていく一方で、余ったちりめんの布やはぎれはお人形や袋にこしらえるお細工物として伝わるようになります。暮らしの中の文化として、何世代にもかけて静かに受け継がれてきたちりめんのお細工物。

「きれのはな」では、それを小さく小さく表現しています。凹凸(しぼ)が細かい「一越(ひとこし)ちりめん」を使うことで生まれた、やさしい小さな和の世界。凝縮された姿や形に映る豊かな表情は、染め上がりが美しく細やかな凹凸を持つ一越ちりめんだからこそできる技です。やわらかな光沢を放つ生地が、しっとりと光を吸い込み、愛らしい形や表情をより一層際立たせています。高級感あふれる一越ちりめんに、一点一点手づくりでつくられる技と京都という風土が結びついた「きれのはな」のお細工物。それはいくつもの歴史が重なり生まれた品なのです。
きれのはな 日本古来の色づかい
たとえば二月の京都では、くれない色の梅が花を咲かせます。そして春を経て五月。嵯峨野には、太陽に向かってまっすぐに伸びていく青々とした竹。四季の移ろいを身近に感じる古都では、季節ごとにさまざまな自然の色と出会えるのです。
いにしえの人々は、こうした自然や草花の情景を色に映してきました。うっすらと淡いくれないは、紅梅色(こうばいいろ)。青々とした緑は、若竹色(わかたけいろ)…。それぞれに由来を持つ伝統の色は、季節感を大事にしてきた日本の豊かな表現方法です。ひとつの色の微妙な違いを表すにも、趣深いことばで和の色を綴ってきました。

そんなしなやかで風流な色合いは、一越ちりめんにも映し出されています。しっとりと染まる一越ちりめんが映える、お雛様の着物や小物のあしらい。小さなお細工物の味わいをよりいっそう深めてくれる色使いにも、和の心が感じられます。
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